花とキミ*春・夏
何で避けてるんだろ‥
分かんないんだ‥
でも、避けないと、何だか
もっと、もっと好きに
なっちゃう気がして‥
涙が出そうなんだ。
「ふー‥」
もう出ようかなって、
鍵に手をかけた時‥
「だよねー‥」
運悪く、女の子たちの集団が
入ってきてしまった。
しょうがない‥
もう少し待つしかないな‥
すると、女の子たちの会話が
聞こえてくる。
「てかさー‥今日、王子たちの
機嫌悪かったよね?」
「やっぱりー?
あたしも思った!!」
「どうしたんだろーね?」
王子たちって‥
空哉くんと雷哉くんだよね?
機嫌悪かったんだ‥