花とキミ*春・夏
今日の放課後‥
また何か言われるのかな‥
嫌だな‥
「花菜、おはよー♪
よく眠れた?」
「‥璃菜、おはよう。
うん大丈夫だよ?」
「そう?よかった。
じゃあテスト頑張ろうね。」
「うん‥」
自分の席に戻っていく璃菜の
後ろ姿を見ながら、思った。
璃菜には言わない。
迷惑も心配もかけたくないから――
「ふぁー‥終わったー!!」
「難しくなかったー?」
クラスの皆がそれぞれ話をしながら
帰る支度を始めた頃‥
「花菜、帰ろ?」
璃菜が私の席に来てくれた。
璃菜、ごめんね‥心の中で謝った。
「あの‥私、分かんない所合ったから
聞いてくるね?」
「花菜が?珍しいね。
じゃあ、教室で待ってるよ。」