花とキミ*春・夏
「花菜‥私のせいで、
たくさん泣かせちゃったね。」
ずっと泣いてたから、
相当酷い顔してるのかな‥
璃菜は、私の顔を覗きこんで言った。
「ごめんね‥」
ブンブンと頭を横に振った。
「璃菜のせいじゃ‥ないから。」
本当に違うよ‥
「私、全然気づかなかった。
花菜の親友、失格よね‥
私に相談しにくかった?」
「そんなことないの‥
心配かけたくなかっただけ。」
「いいんだよ‥」
璃菜は、私を抱きしめた。
「璃菜?」
「言ってよ‥私を頼って?
私は、少しくらい花菜に
心配かけられた方が‥嬉しいの。」
「え‥」