花とキミ＊春・夏

待っ‥待って!!
「止めて!!」

璃菜の腕をしっかり掴んだ。

「花菜‥聞いてみなきゃ、
分かんないでしょ？」

「そうだけど‥」
心の準備が‥‥

私の顔を見て、真剣さが伝わったのか
璃菜は、ため息をついて
部屋のソファーに座った。

「本当にいいの？」

「やっぱり‥
直接言われるのは、怖いし‥」

「大丈夫よ〜今だって、
来てくれてるのよ？
嫌いなのに来るほど、海谷って
お人好しじゃないでしょ？」

「‥うん」
でも、怖いんだ‥

「じゃあ、分かった。
私だけ聞いてくる。
いい結果だったら、
海谷をここに連れてくるから。」

私が腕を掴む暇も無く、
璃菜は立ち上がり行ってしまった。