花とキミ*春・夏
*空哉side
「へー会長っていうの、性格悪いのね‥
でも、何されてたのかしら‥」
ひととおり、話を終えて
琉実さんの感想。
「それが分かんないんですよね‥
今、藍沢が聞きに行ってますけど。」
「ね、学園の王子様ってどっちなの?」
「‥はい?」
何でいきなり?
「俺たち、どっちもですよ?」
雷哉が答えた。
「ふーん‥じゃあ、空哉くんか。」
「何がですか?」
「ううん‥こっちの話。」
「‥?」
何か分かんないけど、
まぁ、いっか。
‥――バタンッ
「うわっ‥?!」
いきなりドアが開き、
雷哉が紅茶を溢しかけた。