花とキミ*春・夏
『‥花菜が?!
そんなこと出来るようになったのね‥』
「おいおい‥
出来るようになったのねじゃねぇだろ。
上目遣いしか言ってないのに、
それだけのことを無意識で
やったって相当危険だろ。」
『まぁ‥いいじゃない?
海谷にライバルが増えるだけだし。』
「あのなぁ‥」
『だから、不機嫌って訳?』
「は‥別に」
『ライバルが増えると、
何か問題でもあるの?
海谷は、随分有利だと思うけどね‥』
「‥有利?」
『そうよ‥花菜の近くにいるんだし。
この携帯の持ち主に
嫉妬なんてしてるようじゃ
分からないけどね。』
『璃菜ちゃん、俺のことー?』
なんて、雷哉の声が聞こえる。