花とキミ*春・夏
今度は、俺の方を向いてきた。
「は?」
「自己紹介‥しないわけ?」
‥必要か?
俺のこと知らないのって、
藍沢だけだろ‥
「‥海谷空哉だっけ?」
俺が迷っていると、
意外にも口を開いたのは藍沢だった。
「知ってるわよ‥学園の王子?」
「そりゃ‥どーも。」
何でそんなに敵対心むき出しな訳?
「じゃあ、よろしくってことで♪」
ここは、雷哉が上手く(?)まとめた。
「ねぇ‥空哉くん?」
そろーっと、花菜が寄ってきた。
隣に来るとよく分かる‥
小さい。
「如月くんにも‥あのこと言ってない?」