花とキミ*春・夏
だって‥まさか、
そんなことないよ‥
膨らんできた、妄想に近い考えを
振り払うようにブンブンと
頭を振った。
空哉くんが‥――――
――――私を好きだなんて‥
「無い、無いよ!!」
「花菜の考えていること、
合ってるかもしれないわよ?
ちゃんと考えてみて。
それと‥インタビューで
海谷が言った言葉も!!」
それだけ言うと、
もうすぐ閉会式で皆を並ばせる為に
走って行った。
空哉くんが言った言葉‥‥
『ライバルは‥
たくさんいるんでしょうけど、
‥―――負けるつもりは
ありませんから。』
だったよね‥‥
でも、やっぱり分かんないよ‥