花とキミ*春・夏



「だって、借り人の時
俺について来てただろ?」

「あ‥引っ張られるのは大丈夫みたい。」

「そういうことな‥」

「‥‥‥」

何だか、言葉に詰まってしまった。
ドキドキが止まらない‥

「花菜、今日ちょっと様子変だぞ?
何か合ったのか?」

私の顔を覗きこむ空哉くん。

「ううんっ‥何にも!!」
思わず後ろにのけぞる。

しかも、原因って言うと‥
空哉くんが近いから――?

「‥ん‥」
スッとおでこに手が置かれた。

「熱も‥無いみたいだしな。」

「そう‥だね。」

ドキドキは止まらないけど。



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