花とキミ*春・夏
「‥て、もう着いちゃったし。」
「じゃ‥俺は帰りますね。
花菜、じゃあな。」
‥――ポンポン
やっぱり‥空哉くん、ポンポンって
好きなんだな。
それはいいんだけど‥
何となく‥顔が熱い気がする。
ドキドキするよーっ!!
「じゃ‥琉実さんもさようなら。」
「また遊びに来てねー♪」
空哉くんが見えなくなると、
ガシッと肩を掴まれた。
「琉実さん‥何ですか?」
何か‥ただならぬ雰囲気が‥
「ちょっと、
花菜ちゃんに聞きたいなぁって♪」
な‥何だろう‥
「まぁまぁ‥
とりあえず、家に入りましょ?」
背中を押され家に入った。