花とキミ*春・夏
*花菜side
紫陽花の綺麗さを引き立ててくれていた
梅雨の季節もいつの間にか過ぎて
もう夏休みが近づいていた。
「はぁ〜暑いわ‥」
とか言いながら、
涼しげな顔をした璃菜は
髪をポニーテールにしていた。
「これでいくらかマシね。」
「うん、相変わらず綺麗だよね。」
「何言ってんのよ‥
花菜も、最近結んでるよね?」
「うん‥暑いもん。」
最近髪が伸びてきたから、
二つ結びにしている。
「結ぶだけでも、
ふわふわで可愛いよね‥花菜は。」
「可愛くないよ‥天パなだけだもん。」