花とキミ*春・夏
「宿題って‥
別にそんなに焦んなくても。」
「はぁ?終わらせてから
遊ぶんじゃないの?」
「え?!真面目すぎない?
宿題なんて、直前にやるもんでしょ。」
え‥そうなの?
「そうやって、いつも夏休み明けに
終わってないって泣きついて来るのは
誰だっけ?」
後ろから声がしたと思ったら、
「‥よ。」と声と共に私の頭に
手が乗った。
「空哉〜
って‥いつもだっけ?」
「お前なぁ‥さっさとやれよって
言ってんのに、毎年 毎年飽きもせずに
泣きついて来るだろ、お前は。」
私の頭の上の手が無くなって、
代わりに雷哉くんのおでこに‥
‥――ピンっ
「いってぇ‥!!」