花とキミ*春・夏
雷哉くんの大声で
周りの視線が一気に集まる。
「はぁ‥お前、耳聞こえてないのか?
静かにしろって言ってんだけど。」
「‥ごめん。
でも、終わったなんて‥」
「花菜も藍沢も、
ほとんど終わってんだから‥
お前が遅いんだって。」
「えー?じゃあ頑張ろ。」
「空哉くん、ちょっといいかな?」
「‥ん?」
「あの‥ここなんだけど、
ちょっと分かんなくて‥」
「あぁ‥これは、確か‥
問5の応用だから、
考え方は大体同じ。」
「あっ‥そうなんだね!!
じゃあ、分かった〜♪」
よし、これで全部終わり。
私も何か、本読もうかな‥