花とキミ*春・夏
「うん‥
この前ね、璃菜と空哉くんが
話してるときに
ちょっとモヤモヤしてたから。」
「‥嫉妬か。」
多分、今‥ニヤけてるな‥
「‥空哉くんだって!!」
「そうだけど?」
「何か‥ズルい。」
隣を見てみると、街灯に照らされて
花菜が赤くなってんのが分かった。
やっぱ、面白い。
「ズルくないし‥
花菜の方がズルいじゃん。」
「何でよー?!
空哉くんの方が余裕でズルいよ!!」
余裕‥?
余裕じゃねぇし。
どんだけ花菜に
振り回されてると思ってんだよ。
まぁ、いいんだけど。