花とキミ*春・夏
*花菜side
「やっと、付き合うことにしたのね。」
お祭りの日から数日後。
遊ぶ約束をしていた璃菜とカフェで
お茶してる時に言われた。
「やっとって‥どういうこと?!」
「どういうことって‥
そのまんまの意味よ。」
「え‥じゃあ‥
私と空哉くんが、その‥‥両想い‥
っていうか‥そんな感じだって
知ってたってこと?」
いまだに、両想いなんて
信じられなくて‥言葉にするのだって
戸惑ったのに、璃菜はあっさりと言った。
「花菜と海谷が両想いだなんて、
とっくに分かってたわよ?」
「‥‥ぇえーー?」