花とキミ*春・夏
泣き始めてしまった雷哉くん。
「あ‥ごめんね‥」
――グイッ
引っ張られたと思ったら、
背中に誰かの体が当たった。
見上げてみると、
「‥空哉くん。」
「よく覚えてたな。
雷哉は、
泣き真似だから放っといていいよ。」
「あ‥うん。」
掴まれたままの右手にドキドキする‥‥
「‥え、え?!何なの2人とも!!」
「‥え?」
何か、そんなに驚くことなのかな?
「もしかして‥付き合ってるとか?」
「‥‥まぁな。」
やっぱり‥恥ずかしいかも‥
「は‥はぁ?!マジで?!」
「うん‥そうだよ?」