花とキミ*春・夏
「あ‥璃菜だ!!」
門の所まで行くと、璃菜を見つけた。
「あら、おはよう。
夏休み明け早々、
見せつけてくれるじゃない?」
璃菜は私たちの手元を見て
フフッと笑った。
「‥なっ、これは?!」
焦る私をよそに、2人は会話を始めた。
「花菜のこと‥
泣かせてないでしょうね?」
「あぁ‥」
「私から、花菜を取ったんだから
大切にしてよね。」
「分かってる。」
‥私の話、だよね?
照れる‥かも。
「王子と璃菜さんが話してるー」
「本当だー美男美女だよね♪」
あちらこちらから、
そんな声が聞こえる。