花とキミ*春・夏
ズルいなぁ‥
勝てないもん‥
「あ‥花菜。」
「んー?」
「朝言われたって言うか花菜が書いた
あのメモに1個訂正な。」
訂正‥?
何か変なこと言ったっけ?
「やられたからやり返すって
いけないってことは
花菜の言う通りだと思うけど‥
俺は‥‥花菜と最初に出会ったから
付き合った訳じゃなくて‥
なんつーか‥いつ、花菜と出会おうが
俺は花菜を選んで付き合ってたからな。
そこは、勘違いしないこと。」
な。と笑って首を傾げた空哉くんが
涙で滲んだ。
「何で泣くかね‥」
笑いながらも私の涙を拭ってくれた。