花とキミ*春・夏
*花菜side
「‥‥んっ‥」
おでこにひんやりしたものが
置かれた。
「あ、起きた?」
目の前には、見知らぬキレイな人。
えっと‥何で?
「あの‥ここは?」
「あ、ごめんなさいね?
ここは私の家。道端であなたが
倒れてて、ひどい熱だったから
勝手に運ばせてもらったの。」
「え‥?
うわっ‥ご迷惑おかけしました。
すみません!!」
慌てて、起き上がろうとすると
‥――フラッ
「わ‥」
「まだ起き上がっちゃダメよー
でも、帰りはどうしましょうか‥
家の車で送らせましょうか?」