花とキミ*春・夏



その日の学級会。

璃菜は、クラス委員だから
前で話している。

「‥――ってことで、
2人組作って下さい。
どうしても余る人は、
男女でもいいです。」

璃菜が言い終わると、
皆がざわざわし始めた。

私は、璃菜と組むから‥と思って
座っていると

「桜井さん‥」
後ろから、男の子の声。

「はい?」

振り向くと、顔を少し赤らめた
男の子が立っていた。

この教室暑いのかな?
なんて思っていると、

「俺‥余っちゃったんだけど、
一緒に組まない?」

「あ‥えっと、」
何て答えようか戸惑っていると
別の男の子の声。

「あっ、お前ズルいぞ!!」
その声をきっかけに、

「桜井さん‥俺と組まない?」
とたくさんの男の子に囲まれてしまった。



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