花とキミ*春・夏



*空哉side


バスに乗り込み、着くまで寝るか
と思っていると、
隣の雷哉が、声をかけてきた。

「なぁ、なぁ!!」

「あ?」

「ホントに、2人と同じ班で
よかったよな?」

「‥そうだな。」
クジで決めたらしいけど、
よかったよ。

「あぁ‥それにしても、
璃菜ちゃんの私服ヤバいよな?」

「知らねぇよ‥」
藍沢とかあんまり見てないし。

「まぁ、花菜ちゃんは
可愛かったけどな?」

「‥だな。」
答えてから、ヤバいと思った。

「やっぱり‥花菜ちゃん見てたんだな?」

「別に‥」
見てたんじゃなくて、見えたんだよ。

「素直じゃないなー」



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