花とキミ*春・夏
璃菜、いくらなんでも
起こしてくれた人に失礼なんじゃ‥
とか思っていると、璃菜は私に気づいて
「花菜ーやっぱ、目の保養だわ」
とか言いながら、抱きついた。
「璃菜?!」
落ち込み気味の雷哉くんには、
手を合わせて謝った。
「ふー‥」
やっと、バスから降りると
伸びをした璃菜。
「こら、藍沢伸びなんかしてるな。
お前らの班だけ遅いぞ。
たく‥お前らなぁ自由すぎるんだよ。
女子も男子も皆して
探してたっていうのに‥」
探してた?
「先生、何で私たち
探されてたんですか?」
「おいおい‥桜井、自覚ナシか?
姫たちも王子たちも、いないって
騒いでたのに‥
はぁ、まあいいから。
早く昼食べに、あの店に行け。」