花とキミ*春・夏
2人に断ってから、
橘さんに電話をかけた。
‥――プルル
『か、花菜様っ?!
ご無事でございますか?』
「橘さん‥すみません。
大丈夫です。」
『今、どこにいらっしゃるのですか?』
「えっと‥私、風邪で道端で
気を失っちゃったみたいで‥
助けてくれた海谷さんと言うお家です。」
『‥海谷さんですか?
では、すぐにお迎えにまいります。』
「‥え?」
名前だけで分かるの?
「花菜ちゃん‥大丈夫だった?」
「はい‥ご迷惑おかけしました。」