涙龍





戦いに、


戦いがあたしを待っている!




意気込んでガッツポーズすると、彼は意味がよくわからなかったらしく



「…?」


首を傾けた




「…っ」


これは、あの…女の子でも似合う人がすくないという、例の仕草か!!?



こんな仕草も色っぽいなんて神様は不公平だ





くー、あたしにも大人の余裕がほしい!!(←違う)





「行ってくる!」


「どーこに?」



そうゆるく笑う彼の瞳の奥がみえてしまった








彼は笑ってなんかいない








彼は冷たい人だと思った、危ない人だと思った(←まだ根に持ってる)





「…12番倉庫」


「なーんで?」


「…けんか、売られたから」


もしも彼が、駄目って言ったとしても…それでもあたしは行く






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