みっくすじゅーす
「あー・・・。」


こんにちは皆様。



俺、唯は今授業中です。




ちなみに数学。




文系は得意だけれど理数系は大の苦手。




でも、悩んでいるのは今解いている数学の問題ではなく、




隣に座っていらっしゃる理事長の義理の息子、隼くんについてです。





あのあと俺は頭の中がパンクしそうだったのですぐに寝ることにした。

結局、涼には言えずじまいだったけれど・・・。




だが、眠れるわけもなく結局オールしてしまった。





ここはやはり涼に相談するべきか?




「うぅー・・・・。」



俺はシャーペンをくるくる回しながら、うーうーとうなっていた。



とんとん



いきなり肩を叩かれるものだからびっくりして



「ぎゃっ!」



変な声が出てしまった。






「くすくす。唯くんはおもしろいねぇ」



俺の肩を叩いた犯人は隣りの人、




隼だった。






「なにすんだよ・・・。」


俺は、びっくりしすぎて、そっけない態度をとってしまった。



くすくす楽しそうに笑っていた隼の顔がいきなり無表情になった。





「へぇ?僕にそんな態度とっていいとおもってんの?」





怖い。




「え・・・・・っ?」




いきなりばしんっと頬を叩かれた。




一瞬、何がなんだかわからなくなった。




わかったのは、クラスのみんなが俺たちのことをみていたということだけだ。



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