みっくすじゅーす
そして、隼が俺の頬をビンタしたこと。




「っ・・・・。」



あー。口の中切れた。



いってぇな・・・。


仮にも俺、女の子なんですけど。





「君が悪いんだよ。」



にこっと天使の笑顔を見せる隼。


いや、この場合は悪魔の笑顔ってところか??





「ってんめぇっ!!!」



いきなり涼が立ち上がり隼を殴ろうとする。



「涼っっ!やめろっっ!」



俺は怒鳴った。

余計なことはして欲しくない・・・。

いや、面倒は起こしたくない・・・のほうが妥当なのかもしれない。



「っ・・・ちっ」



「ふふふ。言いなりなんだね。涼くんは。」



「てんめぇっ!!!!!!!!!」




「涼っ!隼もやめろよっ!?」




俺は二人の間に入り、そう怒鳴った。



「君に指図されたくないね。」



ふいっとそっぽを向き、隼は教室を出ていった。




「・・・・・授業中ですよ。」



教師は俺たちの喧嘩になにも口出ししてこない。





・・・・理事長の息子だから・・・か?




「はぁ。先生、俺、お腹痛いんで保健室いきまーす。」




俺は、隼のあとを追った。




あいつはなんで俺にかまってきたのか。



聞いとかなくちゃいけないきがしたからだ。





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