みっくすじゅーす
俺は教室を出たあと、屋上へ向かった。




なんでかって?




定番じゃない?屋上って。




がちゃっ



案の定、屋上には人影が。




「来ると思った。君、お人好しだもん。」




「それって・・・褒め言葉かな?それとも貶してんの?」



「んー。どっちも」



隼は、楽しそうに、俺を馬鹿にしたように笑った。





「お前には聞きたいことがたくさんある。」




「まぁ、答えられる範囲なら・・・・どうぞ?」




「まず一つ目。俺が女だって知ったのはいつ?」



俺はゆっくり隼に歩み寄りながら聞く。




「んー。入学式・・・かな。」



最初からってことじゃねぇか。





「二つ目。俺が女だって知って、どう思った?」




「んー。正直、なんで?って思ったね。それと、遊んでやろうって思った。」





うっわ、性悪男っ





「最後に・・・俺のこと嫌い?」




ぴたっと俺は隼の目の前で止まった。




まっすぐに目を見て問う。




「・・・・正直言って嫌い。」




「ふーん。」



「だけど。・・・・・。君なら信じてみてもいいかな、なんて思ってる」




俺は、目を見開いた。




・・・そんなこというとは思わなかった。



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