みっくすじゅーす
「んー・・・。はて・・・。」


はい。ただいま授業中です。


ん?デジャヴ?なんのことやら。


ちなみに理科。


ぜーーーんぜん話きいてない。



さっきの隼がおかしすぎて、悩んでます。




隣にいるんだから聞けって?


嫌。無理。



ぜったいやだ。


「はぁ・・・。」


屋上の隼は・・・なんかこう・・・色気があった。


隣りの隼は、色気よりも、可愛気って感じで・・・。



「んーーー。」


キーンコーンカーンコーン




「っしゃぁ。終わったぁー」


「はぁ、つっかれたー」


「早く部活行こうぜー」


あ、もう放課後か。


ていうか、俺さっき隼に殴られたよね?

なのに、クラスのみんな何も言ってこないんですけど。


やっぱし、理事長の義理息子だから?


ま、いっか。


ていうか・・・



「涼っ!聞きたいことあるんだけど!」


「んー?」

「ちょい来てっ!」

俺は、涼を連れて人気の少ない階段へと来た。



「あんさ。隼って・・・双子のお兄さんとかいるの・・・・・?」



「え?唯しらなかったの?居るよ?」


「え。・・・・それって何組?」


じゃぁ、あの屋上の隼は違うんだ。


「たーしか・・・・。」



「D組だけど??」



いきなり声がしたのでびっくりしてしまった。


「あ、唯チャンだー。さっきぶりー。」


「あ・・・・・。」


一瞬、隼かと思ったが、何かが違う。

違和感の正体がわかった。



ゴールドのピアスをしてる。


しかも・・・髪の色が違う。



「だれ・・・ですか?」





「嫌だなぁ。いまさっき会ったばかりなのに!隼だよ?」




「嘘付け。隼はそんなにチャラくねぇもん。」




キッとあいて・・・変態チャラ男を睨む。


「あら?もうバレちゃった感じ?」




楽しむように笑っているチャラ男。




涼よりもチャラい。


でも、髪が黒いから外見ではわからない。



「んじゃ、自己紹介ね。俺の名前は椿潤。一年D組。」

ちゃ、チャラい・・・。


「・・・よろしく。」


いきなり、チャラ男に抱きつかれた。


「唯ちゃんマジ可愛いっ!食べたいっ」


なっ!?この人はなんてことを言ってくれるんだ!

傍からみりゃBLだぞ!?このやろー!




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