みっくすじゅーす

「まだ何か?」


もう、部屋に返しておくれ!


「霧志摩学園って、男子校だから。」


そう言って満足そうに去っていかれるお母様。



男子校?


だんしこう?


ダンシコウ?



「はぁあああああああっ!?」


私の声は、二軒先の山田さんの家まで聞こえたとかなかったとか。




******




「はぁ。」



おもいだしただけでイライラしてきた。



だいたい、もう行く高校決まってたはずじゃないっ



なにがなんだか・・・・


『新入生起立』


わた・・・俺はみんなと少し遅れて立ってしまった。


『一同、礼』


ふぅ・・・終わった。

『新入生退場』


これから三年間・・・


どうやって過ごそう?


寮制だし、男ばっかりだし・・・。


「はぁ」


「なーに溜息ついてんの?」


「(うおっ!)」


いきなり抱きついてきたちゃら男。


な、馴れ馴れしいな!このやろう!

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