みっくすじゅーす
「べ、別に・・・それより・・離してくれないかな?」
あんまり抱きつかないでおくれっ
「あっ、わりぃわりぃ。俺の名前は桜木涼〈サクラギリョウ〉よろしくっ」
ちゃ、ちゃらい・・・。
「おう、よろしく。俺の名前は音梨唯。」
「唯、唯、唯!うん!覚えたっ。」
そう言いながら抱きついてくる涼。
「ちょっ!だから、抱きつくなっての!!」
俺は一生懸命ぐいぐいと涼を押す。
君はホモなのかっ!?
「唯って可愛いなぁ!女の子みたいだ」
うぐっ
そんなキラキラスマイルで怖いこと言わないでください。
そんなこんなしているうちに、教室についた。
「はぁ・・・」
余計疲れたわ。
つんつん
いきなり横からつつかれたので見てみると・・
美少年がいた。
「君、僕の隣りなんだね。よろしく。僕の名前は椿隼〈ツバキ シュン〉」
数秒、固まってしまった。
び、美少年すぎる。
くりんとした瞳。
笑うとエクボの出る柔らかそうな頬。
白い肌。
金髪のくるんとした髪。
て、天使がいるっ
「あ、あぁよろしく。俺の名前は音梨唯」
「唯くん、かぁ。いい名前だね。」
ぐはぁっ
やられた。
天使のスマイル。
涼とはまた違うキラキラスマイル。
なんでこんなに顔が整っているのだろうと二人を見て思う。