涙の海
「魔物ならサメのほうから逃げて行くからのぅ。そして、奴がここに来た理由・・・」

「同じアクアガーデンの外から来た私狙い・・・」

「恐らく、記憶を無くす前のマリンは奴になんらかの理由で追われてたのだろぅ。そして、命からがらアクアガーデンに辿り着いた」

「でも、また見つかっちゃった」

「大丈夫!マリンは私達が絶対守るわ!」

「ぼ、僕も守る!・・・怖いけど、あんな奴にマリンがさらわれるのは嫌だ!」

「ありがとう、フェイ、リック、そしてアルバート」

私は何を考えていたのだろう
こんなにいい仲間がいるのに、魔物に騙されて夢の人間に会えると本気で思っていた
みんなを残し、人間の世界へ行く気でいた
・・・なんて愚かなんだろう

「とにかく、私はマリンの周りを見守るわ。リックとアルバートはウェイクの動きを見張ってて!」

そう言うとフェイは私の周囲を守るように一周泳いだ
リックとアルバートも張り切ってくれているようだ
・・・私もしっかりしなければ
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