冷冷王子


あっ ママに電話しなきゃ!
なんでこうなったのか
絶対聞き出さなきゃ!


「美玲 風呂はいっていい?美玲?美玲?」

「あっ 何?お風呂?いいょ。入ってきて。」

考えてすぎて
ぼーっとしちゃってた。

そっか 一緒に住むんだから
お風呂にはいるんだょね。

なんか 実感が
全然わかないや。



ママに電話しよ。

プルプル…
「もしもし、美玲?」

「ママ!どういうこと?」

「何よ。主語が抜けてるわよ?

「だからー何で婚約者が急に現れて一緒に住むことになってるの?」

「あぁ 柊くんのこと?話してなかったかしら?」

「何もきいてないよ?」

「ごめんなさい。それはね…」


ママの話はこうだった…
パパが昔幼なじみの友達と子供が生まれたら絶対結婚させようと約束していた。そしてちょうど生まれたのが私と柊くんだったんだって。お互い17さいになった今来年結婚できるように私達をここで住ませることにした。


それにしてもパパの幼なじみが一般人だったなんて…
想像がつかない。


「ふぅ。気持ちよかった。美玲も入ってこれば?」

「あっ。柊くん。」

「何考えてたの?」

「パパの幼なじみの子なんだね。」

「きいたのか?」

「ママに今電話してた。」

「そっか、すぐには理解出来ないだろ?」

「うん。」

「俺もそうだった」

「え?」

「なんで親に決められるのか。ってな」

「そうなんだー」

「でも美玲だったから承諾したんだ」

「そっかー。って!え??!」

「だから相手が美玲だったから」

「私のこと知ってたの?」

「全然。でも昨日会っただろ?」

「それだけで?」

「何ていうの?一目惚れってやつだょ」

この人こんな恥ずかしい言葉いとも簡単に言いやがった!

「///ありがとう///」

「いーぇ。ゆっくりでいいからさ俺を認めてくれる?」

「今はまだ無理」

「急がなくていい。」

「わかった」

思ってたよりいい人…
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