冷冷王子
さっき私の名前を知っていた。

そのことがどうも引っかかるから
余計に。













「それでは、さようなら。」


いつの間にか
学校が終わっていた。

ずーっと
朝のことを考えていたせいで
今日の授業は何も頭に入っていない。




さぁ 聞いてみよう。

あの 柊ってやつに。
今日のことを・・・



「あの。柊くん?」

「なに?」

「なんで私の名前知ってるの?」

「あぁ。なんでって決まってるじゃん。」

「へ?」

「美玲の王子様だから。」



王子様。おうじさま。・・・


「王子様ーーーーーーー?」

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