君を護れるのは俺だけだって信じてるから【BL】
「そう君は多分……運どうこうじゃなくて
もっと足元とかに気を付けるべきだと思うよ」
ただの不注意な人じゃないだろうか。
「俺もそう思うな」
ふいにドアが開き、
そこから兄ちゃんが帰ってきた。
「あ、おかえり?」
「ただいま」
機嫌が悪そうな、というより
そう君に呆れている兄ちゃん。
仕方がないといった風に助け起こしている。
「いってぇ、ホント痛い……っ!」
「自業自得だろ」
体を摩りながら起き上るそう君に、兄ちゃんは冷たく返す。
けど口では何だかんだ言っても、
ちゃんと手は貸すんだから、兄ちゃんは優しい。