君を護れるのは俺だけだって信じてるから【BL】

「俺が一緒なら大丈夫なんだから、
ずっと閉じ込めておくなんて事にはしないよ」

「で、お前が居ない間は?」

「大人しくしててくれなきゃ。
困るからね?凪」

そう君の問いに答え、俺にふる。

兄ちゃんが居ない間は大人しく。
それはつまり、今日のようにこの部屋にずっと居ろという事だろう。


「十分酷いだろ!」

持つべきものは同じ立場の幼馴染だった!
言葉を失った俺の代わりにそう君が怒鳴る。

けれどそんな物はまったく効かないようで。

笑ったままで兄ちゃんは返す。

「酷い?どこが?
事故に遭うかもしれない
大怪我するかもしれないのに、
それを見殺しにするより、何倍もマシだろ?」


「かもじゃん?!
でも平気かもしれないじゃん?!」

「それだってかもじゃん?」


言い争う兄ちゃんとそう君。

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