夫婦ごっこ
久々の再会
「あんたって子は……そんなことばっかりして
いったい何が望みなの!?」


今日もママがヒステリックに
叫びまくる。


私は 一条 紅波 18歳。

つい最近 高校を退学になって
毎日 毎日 社会に対して
憂さ晴らしをしている。


「せっかく高校入ったのに
中途半端で…何をして生きてくの?」


「結婚すっかな。」


「あんたみたいな子
同じようなチンピラくらいしか
相手にしてくれないでしょうが…。」


「うっせーな。
チンピラだって頑張ってんだよ。」


「何が?もっとまともなこと
考えなさい!!」


両親が嫌いだった。
ずっとずっと厳しく躾けられ
愛されてるなんて
思ったこともなかった。
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