夫婦ごっこ
「ちょっとあんたたちもいつまでもここにいないで
早く帰るのか練習するのか……。」


「夕方ってどうなってるんですか?」

「飲み物だけ七時までやってるのよ。
シゲちゃんは平日は暇だから夕方はお任せしてるの。」

「こんなに美味しいご飯が出るから
夕方もやったら儲かるんだけどね。」

頬を食べ物でバンバン二膨らませたビオンが言うと

「ここもね趣味だから。
そんなに必死に働かなくていいんだもの。
メインはライブハウスだから。」


「聞いた?うちのジジババってさ昔バンドやってたんだよ。
ビックリだろ?ミミちゃんボーカルだから。」


「え~~~~!?」
私は二つのことに驚いた。

「バンド?うちの?」

「俺 孫なんだ。」

そう言えば土日は孫がとか・・・孫と同じ年とか・・・

「あなたがお孫さんなんだ~~。」

「俺はビオン。音楽狂いのこの二人の孫だから美しいに音
女みたいな名前だろ?いっつも名前で間違えられるんだ。」

「あらビオンは小さい頃はずっと顔も
女と間違えられてたのよ。」

「女みたいだっていうな。俺は男なんだからな。」


優しいおばあちゃんとやんちゃな孫


  いいな~~いいな~~こう言うの……。
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