夫婦ごっこ
「ごめんな。もうちょっと考えるようにする。
俺もちょっと新しい仕事もはいて余裕なくて
紅波の気持ち考えてなかった。」

なんだか素直すぎない?恒くん…。


「俺も少しできることやるようにするよ。」


  違うんだよ そういうことじゃなくて

「休みも仕事はほどほどにするから
機嫌なおせ。夕飯はどこか行こうか。」


  私を……私を……

「紅波 何食べたい?焼き肉でも行こうか?」


  私も……

「顔拭いて……ほら…着替えろ。」

そう言って私の背中をポンと押して部屋に入れる。


  私もいれてほしいの……恒くんの心の中に


「泣き虫 紅波の御機嫌は 何を食べたらなおるかな~~。」


  大好きだよ…好きで好きで…たまらない……



今夜の恒くんは優しかったから……
私の機嫌はすぐに なおるに決まってる……。


  子ども扱いして……


だけど恒くんが私のために 何かをしてくれることが
とってもうれしかった。
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