夫婦ごっこ
「話ししたのか?………どうしようもないなアイツ。
……じゃあ信じるしかないだろ?
おまえはどうしたいんだ?………そんなに泣くなら
別れてしまえ。」


心臓が苦しくなる。
愛する人に 他に愛する人がいる。


そう簡単には行かない恋


きっと相手には 彼氏か夫がいるんだ。

「無理だって……。俺にだって俺の守るべきものがある。」


  守るべきもの?

「今日は紅波と一緒にいるから……。
あいついっつも一人にしてたから………
違うよ……そんなんじゃない……俺の妻だよ。
大切にするのあたりまえだろ?………遅いんだって
もう……おまえだってわかってんだろ?
………ごめんもう切るわ。帰ってきてから話そう。」


声が聞こえなくなった。

私は心が痛いって叫んだ。

  絶対 恒くんを渡したくない……。


見えない敵に対しての憎悪が膨らんで
私を強くしたような気がした。


  絶対…負けないから・・・・。

私の居場所と

私の愛する人を守るためにも……
私は最高の妻になる。


そう誓った。
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