夫婦ごっこ
約束の時間になっても二人は帰って来なかった。
もう私は頭に来てベットに入って
ウトウトしてたら 声が聞こえて


  帰って来た!!

起き上がろうと思ったら 恒くんが入ってきて
「紅波…寝てるのか。おみやげ買ってきたけど…」

そう言って布団をかけてくれて
髪の毛を撫ぜてくれた。


  うっそ・・・・・

「おやすみ。」恒くんの行動に

ビックリした私は起きるタイミングを逃した。


「おねえちゃん寝たの?」悪魔の声……。

「ぐっすり~。」恒くんが笑う。

「先にシャワーしておいで。俺はちょっと仕事するから。」
隣の部屋からノートパソコンを
持ってきた音がした。

「ね……おねえちゃんの事…本当は
別に好きじゃないんでしょ?」桃音のストレートにビックリする。


「どうして?」

「おかしいもん。二人に共通点なんかなかったもん。」

「再会して盛り上がったんだな~。」

「うそよ。恒くんのタイプまったく違うしね。
おねえちゃんみたいなの嫌いじゃん。」

  悪魔め……

「なことないよ。家教してた時可愛かったよ。」

「おねえちゃんの中学なんてイモだよ。
可愛いとかそんな部類じゃないじゃん。
桃聞いたことあるもん。恒くん電話してて
金のいいバイトって言ってたし。」

「いろいろいきさつがあるんだって。
それは俺と紅波の世界だから桃にわかってもらわなくていい。」


  ほらほら~~見たか悪魔

「桃の方が…恒くん好きだったでしょ。
小さくて相手にしてもらえなかった。
あの日家に連れてきたのも 桃だった。
おねえちゃんより桃の方がずっと…ずっと
恒くんが好きだった……。」


衝撃的告白が始まった。
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