夫婦ごっこ

自由に・・・・・

目を開けると

「大浦さん　大浦さん　わかりますか？」

声がした。

長い夢を見ていた。

「私……どうしたんだろう……。」

「車にはねられて二日間眠られていたんですよ。
御主人がとても心配されてずっとつきっきりで看病されてましたよ。」


　　恒くんが……？

「それから御両親も憔悴しきって……
早くお元気な顔見せてあげてください。」


　　パパとママが…？嘘でしょ……。

「今　御主人およびしますね。」

看護師が出て行って少ししたら
ビオンが入ってきた。

「ビオン！？」

「あ　よかったな。ほんとよかったよ。
みんなめちゃめちゃ心配したんだぞ。
旦那さん　先に会ってきてって…言うからさ…。」


「忙しいのに……ごめん。」

「何もだよ。ちょうどオフでこっちにいたんだ。
兄ちゃんの結婚式が今週あるから。」

「そうなんだ…。ミミちゃんにも迷惑かけてしまって…。」

「大丈夫だよ。電話しておくから。」

「みんなに……迷惑かけちゃった……。」

「ほんとだよ　寿命縮まったよマジに。」

ビオンの目が潤んでいた。

「生きててくれてありがとな。」