夫婦ごっこ
楽しみで楽しみで 寝られないほど興奮して
指折り数える旅行の日が近づいてくる。
でもね…
この旅行が終わったら離婚届に名前を書くって
決めている。
だから旅行が来たら 別れも来る
別れの事は今は考えるのはよそう。
最後はわがままに一杯甘えよう。
「恒くん・・・・。」
「ん?」
「あのね…今度の旅行なんだけど・・・・
新婚旅行ごっこにしよう。
夫婦ごっこの最後のイベントは
新婚旅行ごっこ……いい?」
「いいけど……それってどういうことをするんだ?」
「新婚さんのように楽しくて幸せな旅行ってことよ。」
恒くんはしばらく笑っていた。
「そうだな。新婚旅行ごっこな。
俺たち遠出するの初めてだもんな。
どこも連れて行ってやらなかった……。
ごめんな。」
「謝ってばっかだね。」
「ごめん。」
「私もごめん。」
「なんで?」
「いい奥さん演じられなくてさ。」
「十分だったよ。」
恒くんのまなざし ドキドキするくらい優しくて温かい。
「いい思い出つくろうな。」
「うん。つくろうね。」
恒くんが立ちあがってキッチンに行った。
「いっぱいわがままになるから。
覚悟しててね。」
恒くんは背中を向けたまま手をあげた。
大好きだよ……恒くん
指折り数える旅行の日が近づいてくる。
でもね…
この旅行が終わったら離婚届に名前を書くって
決めている。
だから旅行が来たら 別れも来る
別れの事は今は考えるのはよそう。
最後はわがままに一杯甘えよう。
「恒くん・・・・。」
「ん?」
「あのね…今度の旅行なんだけど・・・・
新婚旅行ごっこにしよう。
夫婦ごっこの最後のイベントは
新婚旅行ごっこ……いい?」
「いいけど……それってどういうことをするんだ?」
「新婚さんのように楽しくて幸せな旅行ってことよ。」
恒くんはしばらく笑っていた。
「そうだな。新婚旅行ごっこな。
俺たち遠出するの初めてだもんな。
どこも連れて行ってやらなかった……。
ごめんな。」
「謝ってばっかだね。」
「ごめん。」
「私もごめん。」
「なんで?」
「いい奥さん演じられなくてさ。」
「十分だったよ。」
恒くんのまなざし ドキドキするくらい優しくて温かい。
「いい思い出つくろうな。」
「うん。つくろうね。」
恒くんが立ちあがってキッチンに行った。
「いっぱいわがままになるから。
覚悟しててね。」
恒くんは背中を向けたまま手をあげた。
大好きだよ……恒くん