夫婦ごっこ
「紅波…紅波…。」


「ん?」


目を開けると恒くんの顔
ビックリして立ちあがった。

「そろそろ夕食だぞ。こんなに寝てたら…夜
寝れないからな。」


  うっそ…今何時・・・・・。

「恒くんいつから起きてるの?」

「俺?もう二時間くらい前…。」

「じゃあちょうどうちが寝てからすぐだ。」

「いい寝息が聞こえてさ…目が覚めた。」

「いや~~もう~~!!」

「ほら。着替えて行こう。」

お洒落してディナーをいただく……
とうとう残された時間は明日のもう一泊


「海で遊ぶと疲れるよな。
日焼けするからかな。」

「恒くんはいいよ。すぐに黒くなるから…。
うちなんて…ほら…Tシャツ着てるし…水着のあともつかない。」

恒くんはまた男らしくなった気がする。
一人だけどんどんかっこよくなって…ひどい。

「いいじゃん
紅波は色白なんだから……。
俺は紅波の白いのがいいと思う。めっちゃキレイだよ。」

思いがけない言葉に頬が真っ赤になって
恒くんも驚いた。

「え・・・俺・・・今ちょっと……。
変なこと言ったのか?」

「ち…ちがうよ…ただなんか恥ずかしいだけ……。」

恒くんの言葉がすっごくうれしくて
恥ずかしくなっちゃったんだよ。
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