夫婦ごっこ
早く帰宅したい俺に ひさしぶりに上司から酒の誘い。
前回の契約をぽしゃってから
風当たりが強かったけれど 今回の大口の契約の成功で
また少しづつ波に乗ってきていた。
紅波のことで中傷や噂も立てられたけれど
最近はその話しで
嫌味を言われることもなぜかなくなっていた。
昔はおしゃべりチャラ男だった俺だけど
人の目を気にする自分がイヤで
社会人になったら絶対自分ペースで行きたいって
思っていたから まわりとコミュニケーションを
とることもせず だからよく思わないヤツからああいう
仕打ちを受けてしまう。
つくづく人間ってめんどくさいなって思う。
ただ最近 紅波との距離が縮まって他人がそばにいる生活って
そんなに悪くないと思うようになっていた。
っていうことは
それまで俺は紅波に対しても対等な扱いをしていなかった。
それが 申し訳なく思っていた。
『上司から酒に誘われた。ご飯作ってくれてたんだろ。
ごめんな。明日の朝いただくから 先に寝てろよ。』
『了解~~頑張ってね~』
紅波からはすぐに返信が返って来た。
「今回の契約 よくとったな。」
「前回ぽしゃって迷惑かけたから
死に物狂いでした。」
「評価高かったぞ。下のやつらも今回は主任の
考えてることしたいことがよく理解できたって。
けっこう周り大事にしたんだってな。」
「いろいろあったので…俺も悪いとこあったし…
直さなきゃなって……ホント人間って怖いです。」
「あんまりチャーミングな若妻もらうから嫉妬されたんだ。」
上司が笑った。
「ところでおくさんどうだい?」
「おかげさまで元気になりました。」
上司にビールを注いだ。
前回の契約をぽしゃってから
風当たりが強かったけれど 今回の大口の契約の成功で
また少しづつ波に乗ってきていた。
紅波のことで中傷や噂も立てられたけれど
最近はその話しで
嫌味を言われることもなぜかなくなっていた。
昔はおしゃべりチャラ男だった俺だけど
人の目を気にする自分がイヤで
社会人になったら絶対自分ペースで行きたいって
思っていたから まわりとコミュニケーションを
とることもせず だからよく思わないヤツからああいう
仕打ちを受けてしまう。
つくづく人間ってめんどくさいなって思う。
ただ最近 紅波との距離が縮まって他人がそばにいる生活って
そんなに悪くないと思うようになっていた。
っていうことは
それまで俺は紅波に対しても対等な扱いをしていなかった。
それが 申し訳なく思っていた。
『上司から酒に誘われた。ご飯作ってくれてたんだろ。
ごめんな。明日の朝いただくから 先に寝てろよ。』
『了解~~頑張ってね~』
紅波からはすぐに返信が返って来た。
「今回の契約 よくとったな。」
「前回ぽしゃって迷惑かけたから
死に物狂いでした。」
「評価高かったぞ。下のやつらも今回は主任の
考えてることしたいことがよく理解できたって。
けっこう周り大事にしたんだってな。」
「いろいろあったので…俺も悪いとこあったし…
直さなきゃなって……ホント人間って怖いです。」
「あんまりチャーミングな若妻もらうから嫉妬されたんだ。」
上司が笑った。
「ところでおくさんどうだい?」
「おかげさまで元気になりました。」
上司にビールを注いだ。