夫婦ごっこ
「恒~~~!!」

しばらくしてまた人がどやどやと入ってきた。


「お~~みんなわざわざありがとうな。」

大学時代の友達の様子。
恒くんの顔があの頃のようなやんちゃな顔に戻った。

「式の時のおまえめっちゃカッコよかったぞ~~。
なんか別人みたいだった。」

「いや俺は今はもう社会人になって…別人だから
やめろよ 暴露すんの。」

「どうしようかな~~。」顔を見合わせた。


「紅波 大学時代のサッカー同好会の仲間。
たくさんいるから名前はおぼえなくていいぞ。」

恒くんがいうと 一人がわき腹を攻撃した。

「幼妻ちゃん きゃわぅいね~~。」

「こんなやつのどこがずっと好きだったんだ?
家庭教師しながら…他の勉強させたんじゃないのか?
こいつ究極の・・・・・アフアフ~~。」

恒くんが口をおさえた。

「おい…嫁になんかおかしなこと吹き込むのよせよ。
それにさ会社の人もいるんだぞ俺は変わったんだって。
その過去話は今日の三次会でゆっくりするべ。
それまで酒につぶれんなよ。」

友達に囲まれて私が昔知ってた恒くんがそこにいた。

「そうだ~~千鶴相変わらずキレイだな。
旦那はどいつだ?」


一瞬数人が私を振り返って
ハッとしたように

「詳しいことは三次会で~~。」と言って出て言った。
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