男子校の七不思議?【BL】
「まあ、そうかもね!」
開き直るかのように千秋は笑った。
「で?もう1つは何なんだ?」
「もう1つはね、過去を映す鏡!」
今度はまともそうだ。
「その名の通り、
過去のその場所を映す鏡らしいよ。
昔の卒業生が寄贈した物らしくて……それで昔は名前が違ったらしい」
よし、そっちにしよう。
さっきのはネタっぽ過ぎて酷いから。
そう言うと、彼は少し困った風に笑った。
「でも、肝心の鏡が置いてある場所がわかんないんだ」
卒業生寄贈の鏡は校内にも寮内にもたくさんあり、どれがそれなのか判らないらしい。
一応、校庭の見える窓の近くにあるというヒントはあるらしいが。
とりあえず見つけられるだけ鏡を探す!と千秋ははりきっている。
「見つけたら、一緒に見に行こう」
そんな約束を、千秋はとりつけた。
その鏡に関しては、ただ七不思議を知りたいだけじゃなく、他に理由もあるらしい。
だがそれを追及しようとすると逃げられてしまった。
今日の目標は、鏡を最低5枚見てくる事らしい。