男子校の七不思議?【BL】
――それから数日後。
あれから毎日、千秋は放課後に鏡を探しに行っている。
何でそんなに贈りたがるんだという程の枚数の鏡があるらしいから、仕方ないんだろう。
いっそ諦めるか飽きてくれないだろうか。
どうせ部屋に戻っても彼は居ない。
教室で暇を持て余していた俺に、1人のクラスメイトが話しかけてきた。
部活や用のある者はさっさと行くし、
駄弁るにしても大抵は寮に帰るから他に人気は無い。
誰も居なくなるのを待って、彼も話しかけてきたようだ。
彼の名は大原(おおはら)。
割と仲のいい方だと思う彼は、
HRが終わるといつもすぐに教室から出ていくから、放課後に遊んだりする事は滅多に無かった。
教室の次に会うのは寮内か、大抵食堂でだった。
てっきり部活でもやっているのかと思っていたが。
それなら、今日は一体どうしたというのだろうか。
「何か千木良と七不思議調べてるんだって?」
お前は行かないのか?と大原は尋ねてきた。
「目的の物が見つかるまではいいんだってさ」
「ふーん?じゃあ今暇?」
ああ、と答えると、にこにこ笑って彼は言った。
「恋人を紹介したいんだ」