男子校の七不思議?【BL】
綻びの無いカーテンと錆びていない窓。
過去のここから見える風景は、きっと今の物より美しい事だろう。
それを大原は見に行ったんだろうか。
同じ物を一緒に見れたなら、きっと、もっと……。
会いたいんだから、しょうがない。
そう納得すると、突然鏡が割れた。
砕けたすべての破片は散らばるでもなく、ただ静かに床に落ちていった。
細かくなった鏡の中に、1つだけ大きめの欠片を見つけた。
それには寄贈された年度が書かれている。
俺はその欠片を拾い、空き教室を出た。