男子校の七不思議?【BL】
「与?」
また名前を呼ばれ、
恐る恐る隣の千秋を見る。
「食べないの?」
不思議そうにこちらを見る彼には、先ほどのような表情は欠片も見えない。
まったくもって、いつもと同じだ。
今のは白昼夢と言うものなのだろうか。
それならいいけれど。
そして俺の手元には、スプーン。
さっきよりも顔色の悪い自分が映っていた。
……まさか。
今のが避けられない未来なのか。
信じたくない、と一気にカレーをかき込んだ。