男子校の七不思議?【BL】
「本当に大丈夫?」
心配する千秋に付き添われ、保健室へ向かう。
歩けるかと問われるし、
自覚するほど顔色が悪いのだから、そのまま寮に帰されそうだ。
あと1時間だけなんだし。
ノックして保健室へと入る。
室内に利用者は居なく、
保険医が机に頬杖をつきながら何かの紙の束をバーッと捲っていた。
暇そうに見える保険医は俺たちの方を一瞥し、ハッとして姿勢を正した。
「顔色悪いね、どうしたの?」
「スプーンを見てからずっと調子悪そうなんです!」
俺の代わりに千秋が訴えた……いや、普通に具合悪いでいいよ。